今日は船乗りを目指している方向けに少しマニアックな話を書きます。
船乗りを目指した以上、国内だけではなく海外にも行ってみたいと誰もが思うはずです。
また、タンカーに乗りたい!コンテナ船に乗りたい!など決まった船種があれば話は別ですが、実際に会社の船に乗ったことがないのでイメージが湧かないという方もきっと少なくはないと思います。
そんな方に必見!!色んな船種に乗れる可能性がある総合海運会社に入社するのに必要なものを説明したいと思います。
日本の総合海運会社とは。
日本の総合海運会社で大手3社としてよく言われるのは、日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社です。
実際に就職活動を実施したり、周囲の意見を聞いた上での3社のイメージは
- 日本郵船:超真面目。学年の中の成績優秀者が行く
- 商船三井:郵船ほど真面目ではなく、川崎汽船ほど体育会系ではない
- 川崎汽船:超体育会系。体格もごつい人が行く
こんなイメージです。あくまで全体的なイメージです。
3社に入るのに絶対に必要なもの。
大手海運会社に関わらず、入社までに必ず必要な資格は
- 3級海技士免状(航海or機関)
- 2級海技士筆記試験(航海or機関)
ここは入社までに絶対に必要となります(募集要項に記載)。3級海技士免状は東京海洋大学、神戸大学、商船高専の人であれば、入社する年の10月に口述試験を受験し、合格とともに入社します。
この口述試験で落ちてしまうと募集要項を逸脱してしまうので厳密に言えば入社することができません。過去に内定をもらっていた人で落ちてしまった人はいると聞くが、会社により対応は様々。。。
不安になるようなことを書いていますが、基本的に3級口述試験については、試験官に対して喧嘩腰にならずに必死に考えている様子を出していれば、答えに誘導してくれる方が多いです。
就職活動までに欲しい資格
- 1級海技士筆記試験(科目でも可)
- TOEIC600点以上
この2つは就職活動の面接までには取得していれば、ストロングポイントと言えます。
【1級海技士筆記試験について】
先ほど入社までに2級の筆記が必要と話しましたが、1級を科目合格でも良いので取っていると高評価です。
大手海運会社を就職希望している人は逆に就職活動の面接までに2級筆記を合格している人はざらにいます。裏を返して言うと、2級筆記を合格していない人はやる気がないのかな?という印象を抱きます(面接でも受験していない理由など聞かれます)。
【TOEICについて】
総合海運会社だけでなく、外航船には外国人の船乗りと一緒に乗ることがほとんどです。
そのため、仕事上の指示だけでなく、日常生活で英語のコミュニケーションが必要不可欠です。
また、海外のパイロットや荷役関係者と交渉する際にも英語は必ず必要ですので、TOEICの点数は取っておくべき方がいいと思います。
しかし、これら2つを持っていなくても、内定をもらったと言う人もいます。一概には言えませんが、面接なので、資格がなくても人間として魅力があれば、会社は必ず採用します。
でやがて、今回話した2つについては取っていれば必ず自分のストロングポイントになりますし、プラスにはなります。
実際どうすればいいか
色々必要な資格について話しましたが、かなりハードルが高く自分には外航船員は厳しいのかなと思われるかもしれません。が、決して悲観的になる必要はありません。
海技士試験については、過去問からしかほぼほぼ出ないので、それを暗記するだけで絶対と言っていいほど合格します(もちろん内容を理解して合格するのがベストですが。。。)。
僕が実際に使っていた本はこちらです。
海技士2N徹底攻略問題集 [ 東京海洋大学海技士試験研究会 ]
海技士2E徹底攻略問題集 [ 東京海洋大学海技試験研究会 ]
これは3級用ですが、理解するために使用していました。
海技士3E解説でわかる問題集 [ 商船高専海技試験問題研究会 ]
TOEICについても、自分は英語が得意じゃないから、、とか思わなくて大丈夫です。
TOEICも試験なので、あるルールによって出題されています。それを理解すると4択問題がテクニックだけで2択問題に変わります。
そのようなテクニックを覚えれば、600点などすぐに超えます。僕は実際にこの本で150点ほど上がりました。
まとめ
- 3級会議士免状
- 2級海技士筆記試験
- 1級海技士筆記試験(科目でも可)
- TOEIC600点以上
上記は必要であると思います。
船員の給料は非常にコストがかかり、特に日本人船員については外国人と比べても非常に高い水準にあります。
そのため、日本人ではなく外国人の船員を雇い、コストを削減しようという風潮になりつつあります。
ですが、日本の総合海運会社であるため、日本人の船員は必要不可欠です。会社は日本人の船員を求めているので、自信を持って就職活動に挑んでください。
詳しく聞きたいことがあれば、お問い合わせしていただけると直接お答えさせていただきます。
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