1から分かる!!外航船員が上手に転職するには。

船乗り

こんばんは。虎太郎です。

今日は船乗りなら誰しもが一度は悩んだことがある転職について書いていきたいと思います。

1番初めに話しておきますが、外航船員の転職活動は、正直、非常に困難です。

だからといって今の厳しい労働環境に一生いなければならないという訳ではありません。

非常に困難」と言いましたが、転職活動の勧め方を工夫することでかなり改善されます。

実際、僕の話を聞いて転職活動を成功させた同期もいます。

その時僕が話したアドバイスなどについて、下記のようにまとめて書いていきます。

  • 外航船員の転職が困難となる理由
  • 転職活動を成功させるテクニック
  • 転職活動のアドバイス

外航船員の転職活動が困難な理由

外航船員転職の一番の敵

外航船員が転職活動を行うにあたって、1番考えないといけないのが「転職期間」です。

これが僕が「非常に困難」といったものの大半を占めます。

外航船員の乗船サイクルは基本的に6ヶ月乗船、3ヶ月休暇というようになっています(建前では、、、)

なので、休暇の3ヶ月中に転職活動をしなければなりません。

3ヶ月丸々休暇がもらえる訳ではないと思うので、休暇が始まってから転職活動を始めて全て終わらすのはムリです。

ここで、転職の一般的な流れを簡単に書くと、下記のような順序となっています。

一般的な転職フロー
  1. 転職サイトに登録する
  2. 転職エージェント(代理人)が就く
  3. エージェントと面談し、希望職種、転職理由などについて話す
  4. 自分に合った転職先の紹介をしてもらい、気になった企業についてエントリーシート(履歴書、職務経歴書※1)を提出する
  5. 書類審査が合格すれば、企業と面接を実施する(2〜3回)
  6. 企業から内定の話をもらい、エージェントを通して最終条件の調整を行う

※1 職務経歴書:自分の今までの職務内容やプロジェクトについて詳しく記載したもの

転職の流れについては転職サイトなどを探せば、大体載っているのでそちらを参考ください。

また、この方法以外にも、起業、友人の紹介、ヘッドハンティングなどありますが、船乗りからの転職ではあまりないと思うので、割愛します。

実際、転職サイトに載っている転職期間は「3ヶ月〜半年」程度といわれています。

せっかくの休暇に入ったのに、いきなり転職活動。。。できる方は鉄人です(笑)

転職活動を成功させるテクニック

ここから僕が考える転職のテクニックを書いていきたいと思います。
※一般的な転職の転職サイトからの転職についてのテクニックです。

  1. 乗船中に転職サイトに登録する
  2. エージェントを厳選する
  3. 乗船中に必要な書類を作成する
  4. 下船後にすぐに面談を実施する
  5. 面接を詰め込む

それぞれについて詳しく書いていきます。

1. 乗船中に転職サイトに登録する

なぜ、乗船中かというと、転職サイトに登録してから、あなたのプロフィールを見てエージェントから連絡がありますが、人材会社によって連絡が来るタイミングがまちまちです。

そのため、乗船中の入港中乗船前に登録は絶対にしておいてください。

そうすれば、あなたのプロフィールに興味をもったエージェントや企業から連絡が入っています。

乗船時に電波がよく転職サイトに接続出来る船であれば良いのですが、そんな船ばかりでは無いと思います。

そんな船でも大丈夫です!!

電波が入ったタイミングでも良いので、気になったエージェントや企業はに、連絡を返しておきましょう。

その際に必ず、下記のことは伝えておきましょう。

  • 現在乗船中ということ
  • 乗船中なので、連絡がなかなか取れないということ
  • 大体の下船時期

エージェントも人間ですので、全く返信がなければ、登録をしてしまっただけだと思い、連絡が全く来なくなります。そのため、返信は必ずしておきましょう。

ここがまず転職活動の第一歩です。逆にこれをしないと転職活動は始まりません!

まずは転職サイトに登録しましょう。

「どこの転職サイトがいいの?」と思うかもしれませんが、有名どころの転職サイトに登録しておけば間違いないです。(リクナビ、マイナビ、doda、ビズリーチなど)

2. エージェントを厳選する

これは僕自身も失敗したが故のアドバイスです。

多くの転職会社のエージェントが連絡が来るとは思いますが、あまり多くのエージェントを付けない方がいいです。

多くても2〜3人ぐらいで十分だと思います。

エージェントは最初のメッセージで誰もが知っている有名企業の名前を使って興味を引きます。

あなたがエージェントの立場だとしても、そうすると思います。

それが全くの嘘というわけではありません。ですが、大企業の求人は大体の転職会社が持っています。

そのため、有名企業の求人がぴったりです!というメッセージでその気になり、よくよく話を聞くとあまり興味のない企業などを紹介されることがありました。

ここら辺のやりとりは下船後になるので、貴重な陸の時間を割くのはもったいないので、あまり多くのエージェントとやり取りしないことをお勧めします!

確かに、その転職会社しか持っていない求人はあると思いますが、なかなか可能性は低いと思います。

もし、興味がある企業を他のエージェントから提案されていた場合、連絡を取っているエージェントに聞いてみてください。

そうすれば、案外求人を持っているなど、探してくれたりします!

3. 乗船中に必要な書類を作成する

下船後、エージェントと面談した後に、履歴書、職務経歴書を提出しなければなりません。

上記の書類は、企業に書類選考を行う際に判断するもので、面接時もこれを参考に質問されます。

何が言いたいかというと、履歴書、職務経歴書は非常に重要です!!

ここは時間をかけて作るべきものです。ですので、下船後に作るとなると少し時間がかかります。

ですので、この2つの書類は乗船中にある程度作成しておきましょう。

履歴書は転職会社によってフォーマットがありますが、職務経歴書はほぼ使い回しです。

言い換えれば、ネットで「職務経歴書」と調べて出てきたフォーマットで大丈夫ということです。

手直しは必要になるかもしれませんが、ある程度は完成させておきましょう。

4. 下船後にすぐに面談を実施する

ここは本当にそのままですが、エージェントの面談を早めにしましょう。

エージェントとの面談では、転職理由、転職条件など話していきます。

それを基に、エージェントは転職理由に合った企業を紹介してくれます。

逆をいえば、面談をするまでに求人票は見してくれません。(転職会社のルールか何か?)

その求人票から、自分の行きたい企業に応募すると言う流れですので、エージェントとの面談は早めに実施しましょう。

5. 面接を詰め込む

これがテクニック?と思うかもしれませんが、転職活動は期間を決めて一気にやったほうがいいです。

理由は、転職先に内定を出してもらった際に、転職を実際に決めるかどうかの期間があります。

企業によって期間は異なりますが、大手であれば大体1週間が多いと思います。

僕がもらった企業の最長は1ヶ月でした。

そこが第一志望であれば、即答すればいいと思います。

ですが、第一志望がダメだった時の保険や、他と条件を比べたい企業であれば、できるだけ伸ばしたいですよね?

ある程度はエージェントに頼み、融通をきかせてもらえますが、限界があります。

そのため、面接を詰め込んで、基本的には最終面接を同時期に受けることをお勧めします。

ここで先程の話ですが、複数人のエージェントと連絡を取っていると、調整が困難になります。

ですので、エージェントもあまり多くしない方がいいと言うことです。

転職活動のアドバイス

転職活動のアドバイスを一つ書いておきます。

それは、「転職目的・条件を明確にしておくこと」です。

転職活動をしていると企業もたくさん紹介され、また条件も様々なものがあるので、あれもこれもと欲張りな状況に陥ります。

そこで、転職活動をする前に「自分自身で何を大切にするか」を決めてから転職活動をしてください。

そうでないと、途中で悩みますし、最悪の場合、転職しても環境が変わらなかったなんてことはザラにあります。

まとめ

かなり長く書きましたが、なかなか転職活動は勇気のいるものですし、決断が非常に迷うことが多いと思います。

最終的に転職するかどうかを決断する時が1番悩む時期です。

そんな時に、もう乗船時期が近づくから、、ここに決めよう。。。などそのような決断は決してして欲しくありませんし、転職しても後悔が残ってしまいます。

そのため、このような記事を書きました。

転職が全てではありませんが、僕は転職をして非常に良かったと思います。

今日書ききれなかったことなどはたくさんありますし、個別で聞きたいことなどがあれば、問い合わせでもいいので聞いていただけるとお答えします。

大きな人生の岐路となりますが、準備をしっかりしておけば、納得の転職活動ができると思います。

皆さんの転職活動が上手くいきますように。。。

それでは、この辺で終わります。ばいちゃっ!

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